円高と石油価格とコロナウィルス

2020.03.10

やさしい経営学のその3です。新型コロナウィルスが世界中に蔓延しております。これをパンデミック(全国的な大流行を示します)と呼ぶかどうかは専門家の先生にお任せしますが、とにかくすごい勢いです。                  

出展元:https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/b/e/-/img_bee4ae5aa1073fe3cc9d595e6ddf0b82197675.jpg

一方、それに時を合わせたかの様に原油価格が下落しています。1バレル(160リッター位)の値段は一時30ドル(3,000円)を割ってしまいました。ここで質問です。皆さんが買っているガソリンは1リッターいくらですか?、ガソリン1リッターは160円くらい。原油の状態では1リッター18円くらいなので、原油からガソリンにするにはその原価の10倍の作業が生じているのでしょう。

下の表では2008年に原油の値段は今と同じ30ドルの安値をつけていますが、これがあの有名なリーマンショックです。現在の原油価格はそれ以下の状況であることを示していることが分かります。

出展元:https://chartpark.com/wti.htm

でも、その前、例えば2004年以前は1バレル20ドル(1リッター12円くらい)程度だったんですね、これを見る限り、リーマンショック前の原油は実価格で、それ以降は投機目的の商品になったと思えます。 (ちなみに原油価格が100ドルを超えているときにはタンカーの発注が凄かったんですね)

出展元:https://sbk.jfx.jiji.com/market/chart/schart/

最後のグラフは円とドルの為替の推移(赤線)とニューヨークの株式市場の出来高(青線)です。赤線が下がるほど、円はドルに対して高いことを示します。青線は株式市場の下落を示しています。

で、本当はこのグラフに原油価格と新型コロナ発症率を足せばもっと良く分かるのではないかと思います。3つ以上のグラフを足すと新しい指標が見えることが多いのです。

新型コロナと原油価格の下落(この2つに相関関係があるかどうかは確かではありませんが)は明確にアメリカの株式市場に悪化材料として直撃しています。これにより相対的に日本の円が上昇している訳です。

こうなるとドル建てで契約している造船所は円高になるたびに円の収入が減ります。当然、値下げ圧力が掛かります。では下請け企業はどうしたら良いでしょうか? そうです。円高な今を利用して輸入拡大すべきです。

が、ちんたらやっていると時を逸します。だから経営に大切なこととは常日頃からのデータ取得、分析と意思決定・変更のスピードなのです。失敗すればすぐに方向転換できることが生命線です。


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