いままでのおさらいを少し書きます。
①SDGsをベースにこれから望まれる価値を考える。
②そのための分析方法は複数の指標の組合せによる。
③市場予想のひとつの方法としてのビッグマック指数。
④昨日と変わる自分と言う精神的戦略構築法。
⑤基礎経営学を用いた外部と内部分析方法。
⑥分析結果を持っての戦略計画と創発戦略でした。
今回はVUCA(ブーカ)とOODA(ウーダ)ループについて書きます。
最初はVUCA(ブーカ)です。ブーカとは
ボラティリティ:変動性(Volatility)、
アン・サーティンリー:不確実性(Uncertainty)、
コンプレッシティ:複雑性(Complexity)、
アンビグアイティ:曖昧性(Ambiguity)
の英語の頭文字を並べたものです。
現在の私たちを取り巻くビジネス環境はVUCA(ブーカ)であると言われます。
これ、どう言う意味なのでしょうね。色々なネット解説によるとこれら4つの言葉のそれぞれの解釈が書かれてますが、良く分かりません。そもそも、VUCA(ブーカ)は1990年後半にアメリカが軍事用語として発生したと言われています。
そう。AL-CAIDAのことです。それまでの常識では戦争と言えば国対国でした。しかし、この戦争は全くその常識を覆すものだったのです。
当てはめて考えるとよくわかります。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性、全てにおいて定義することが初めての戦争であったと思います。
とにかく、次の攻撃が何時どこで、誰がどの様に行われるか想像ができないのです。国防を司るアメリカ軍がこれに対抗する手段として広く一般化したものがOODA LOOP(ウーダループ)と言われる戦略実行方法でした。
ウーダループの説明です。
①観察(外部分析と内部分析)、
②情勢対応(文化的伝統、遺伝的遺産、異業種含む新情報、経験、分析と合成)この緑色の部分ですね。ここを皆さんは現在、悶々と考えられているわけですね。
③これを「やる!」と意思決定し、
④行動、です。
それぞれ②から④までの途中でフィードバックをかけます(上記では反省・対応と訳しています)回転するのでループと呼ばれます。
フィードバックの反対語として「フィードフォワード」と言う言葉が出てきます。これは可能な限りの未来志向の解決策を考えて行くことを意味しています。
このループはそもそもアメリカ空軍により提唱されました。空中戦はVUCA(不確実性)の極限状態であり、その中での意思決定と行動方法として用いられました。これが、現在のビジネスに導入されている訳です。
①観察し、②情勢対応し、③意思決定をフィードフォワードと言う未来志向で考えるところまでが、戦略計画(プランニング)です。それを④行動に移し、ダメなら即、フィードバックして観察或いは情勢対応し直し、再度④の行動に移す。
このループのスピード感を保つために創発的戦略(N95マスクの例ですね)も加味してループを回ことを昨日と違う自分になることを心掛けながら行う必要があるのではないでしょうか。
最後に経営コラムニストの横山信弘さんの記事からの引用です。
・現状を変えられない。つまりチャレンジ出来ない人材は若くてもアウトだ。
・その定型的な処理をいつまで経っても忙しそうにやっている人は「怠惰な多忙」に陥っており、企業の付加価値向上に貢献していない。いくら毎日残業して忙しそうに働いていても、このような人材は比較的若くてもリストラ対象となる。
・スキル(技能)など、これだけ高度情報化時代になれば、50歳を過ぎても手に入れられる。現在、重要なのはスキル(技能)ではなくウィル(意識)である。
・上司の使い勝手の良い「依存型人材」より上司に対してもハッキリものを言い、主体的に動ける「自立型人材」が求められる。
・変化が激しく曖昧な時代なのだから、未来に向かっての努力を怠る人を、もう、企業は見切りをつける必要がある。
出展:https://news.yahoo.co.jp/byline/yokoyamanobuhiro/20200113-00158680/
ウィルの見つけ方? もう、説明しなくてもお分かりですよね。